腰痛や肩こりと正しい姿勢


「人間は二足歩行になったことで腰痛や肩こりが増えた。腰痛は、人類が直立歩行を始めたがゆえの宿命であるといえる。4足歩行の動物に腰痛はない。」(近畿大学医学部麻酔科教授 森本昌宏)ということらしいです。

人間にとって一般的に言われている「正しい姿勢」とは、立っているときは背筋を伸ばした姿勢、横から見たとき「耳→肩→股関節→膝→くるぶし」が一直線に並び、胸椎と腰椎が自然にカーブしている状態が正しい姿勢。

「悪い姿勢」とは、よく例に出されるのが猫背で腰が曲がり、顎が突き出た姿勢。

悪い姿勢
正しい姿勢
















姿勢の悪さが腰痛や肩こりの原因の一つと一般的に言われています。
そして正しい姿勢をとることがそれらの改善、予防になると現在言われていてほとんど常識になっている状態です。

正しい姿勢をとれば腰痛や肩こり改善というのは、これは本当にそうなんだろうか?

と医療関連の資格持ちながら無謀にも全く独断で前から疑問に思ってました。
腰痛や肩こりのない動物のような姿勢をとった方がいいのではないかと。

自分のことで恐縮ですが、今まで幸いにも腰痛や肩こりにはほとんどなったことがありません。柔道整復師のくせしてなんなんですが、今まで整骨院に行こうと思ったことは一度もないです。

「なんで痛くならないの」とよく聞かれますが、「たぶん動きが猿に近いからかな」なんて答えてました。これはなかば本気でそう考えていました。

ある時、電器店で自分を含め周りにいた3人の男性が全員腕組みして立っていたのに気づいた時、これは自然に楽な姿勢をとるようにしているんだなと思いました。

自分はよく腕組んだり、ポケットに手を入れたり、頬杖ついたり、座ったときは足を組むということが非常に多いです。TPOにはよりますけれども。

これらの姿勢は体に負担のかからない姿勢と言われます。それ故、そのような姿勢をとるのは筋肉が衰えている証拠だ、筋肉を鍛えろとも言われます。

でも、筋肉を休ませるのも必要なことではないでしょうか。

これらの姿勢は一般的にだらしない姿勢と思われていて、特に女性はなかなかできないことです。女性はきちっとした正しい姿勢を崩せないことが多く、手ぶらの男性も多いのとは逆に、バッグを持つ習慣もあるため、肩こりなどに悩まされる方も多いのかなと思います。

悪い姿勢と言われる猫背は、文字通り猫のような姿勢。腰痛のない猫の姿勢は悪い姿勢で、腰痛のある人間的な姿勢が正しい姿勢というのはなかなか理解し難いです。

腰痛にならないようにするためには動物のような姿勢とる時間を増やすと考えた方がスッキリするんだけど。

もちろん社会的に人前ではきちっとした正しい姿勢をとるのが大事だけど、腰痛を改善、予防するための正しい姿勢というのは疑問です。

今の考え方は、正しい姿勢(体に負担のかかる姿勢)を常に維持するために、筋肉を鍛えて体を支え、腰痛や肩こりを防ぎましょう、ということらしいです。

体を支える筋肉を鍛えることは重要だと思うけど、休むこともまた重要だと思います。
人前など公共的なところでは背筋伸ばした正しい姿勢で、家や一人でいるときぐらいは動物的な超リラックスした姿勢で疲労をとってあげたほうがいいと思えるんだけども。

ということで、腰痛や肩こりに悩んでいる患者さんには、背筋伸ばした正しい姿勢をとるのが良いと一般的には考えられているということも伝えますが、自分はなるべく一般的に悪い姿勢と言われる姿勢も取りながらこのまま腰痛や肩こりなく過ごせるか実験を続けたいと思います。










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